今日も川崎レガシーに行ってきました。
デッキはまぁ、やりたいこと全部ブチ込みましたが割りと強かった。
走り回るスカージって止まらないのね…………!
で、なんだかレガシーカードが最近高騰しているけれど、それで参入を躊躇してる人はもったいないなー、と思うことしきり。

安いけど楽しめてるよ!

そんなわけで、敷居が高いと思っている人への欝クラッシャーを頑張ってみる。
以降、口調がアレですが気にしないように。
わからないカードは「名称 mtg wiki」でぐぐって下さい。

■レガシーという環境
基本的にレガシーはテンポ環境だと思う。
その原因は一概には断定できないが、あえて個人的に並べるなら、

・小型で高効率のクリーチャーと、軽量で高威力のスペル
・歴代カードを利用したキルターンの早いコンボデッキ
・それを妨害しうる多彩な手段と、優良なカウンター

こういったところだろうか。
高効率なクリーチャーとそれを十分に支援できるスペル。
しかしそれを嘲笑うように1,2ターンで殺すコンボ
そして最後の砦の妨害手段で足止めしている間にブチ殺す、クロックパーミッションのような限定状況維持デッキ。

それらが合わさって、とてもテンポが大事な環境になっている。
だが、ちょっと待って欲しい。

だからといって、遅いデッキが存在できないわけではないのだ。
環境を見回してみれば、遅いデッキは沢山ある。
試しに、川崎HSの平日レガシーで試合が終わっている人に聞いてみるといい、少数派とはいえ存在しているデッキを言ってくれるはずだ。
基本的に、レガシー住人は楽しんでいる人が多い。
聞けば答えてくれるはずなので、勇気を出してみよう。

っと、話は逸れたが、まぁここで誤解のないように覚えてもらいたいのが、

早いテンポの取れるカード≠アドバンテージの取れるカード

ではないということだ。
たとえば、ナカティルだって1マナ3/3とはいえ、稲妻で焼かれるのだ。
タルモゴイフだって、コモンの破滅の刃1枚で死ぬのだ。
逆に、今のあなたの持っているカードを見てみて欲しい。

コモンやアンコモン1:2交換のできるカードがあるはずだ。
それがレガシーという環境で強いと思えないのは、組み合わせとデッキ構築の問題だ。
かといって、構築が下手だというわけではない。
こんなことを言っている自分だって、下手な部類だと思う。
だがそれでも、もう一つの要素をしっかりと取り入れれば、組み立てることはできる。
あとは、試すだけだ。

あくまで取り入れる、と言ったのはそれは勉強するものではないからだ。
試合をしている人を見て、興味を持って聞いてみてもいい。
組みたくなって、ネットで調べてみるのもいい。
カードの個々の高さに絶望して、またバーボンハウスかと画面を叩き割ってもいい。
当店は台パンを推奨します。

だから、それは無駄ではない。
どういうものかわかっていれば、どう対処すればいいのかもわかってくる。
ネットで探せば、問題点を書いている人もいるだろう。
弱点なんて、聞けばきっと教えてくれる。
あとは、そこを突けるデッキを組めばいい。

そう、最後の一つは最初から言っているように、環境の把握、だ。

それはまぁ、さっきも書いたように人に聞けばいいし、世の中にはネットという便利なものもある。
幸い、MTGwikiは充実もしている。
大会結果だってそこら中に載っている。
あとはやっている友達にでも相談しながら、デッキを組めばいい。
いつだって持つべきものは、煽りながら空気の読めない友である。


さて、なんだかリアルの話が中心になってしまったが、ちょうどいい、リアルな話をしよう。
つまり、だ。

金が有り余っていて、不毛の大地もデュアランもWillもへっちゃらだぜ、という方は背を向けて夜道に気をつけて帰って欲しい。
やはりいつの時代も、障害となるのは金である。

そんな、ネックになっている高額カードがなくてもできるのか?

そういう部分に、焦点を当ててみようと思う。
一部、みもふたもないが、許してもらえると嬉しい。

それと、どうしてもやだやだって奴は、現実世界で金を稼ぐというもっとも効率的な方法に戻るように。


■デュアルランド
なんでこんな紙がこんなに値段がするのかと思うほどに、高い。
高すぎるほどに、特に青がらみは高い。
最近のスタンの神ジェイスが高いからといって、お前ら騙されるんじゃない。
これは明らかに、異常な価格だ。
しかし市場がそう望んでいる以上、順当な価格だ。

つまり買えないなら涙で枕を濡らして寝ろ

だが、幸いにもレガシーのカードプールは広い。
工夫のしようはいくらでもある。
デュアルランドの代わりとなるようなものといえば、やはりギルドランドだろう。
フェッチランド(これは最近、ゼンディカーでも出たので比較的入手し易いはずだ)からサーチもできるし、アンタップインもできる。
2点が痛いのなら、2点を食らうのは1回だけにすればいい。
つまり、M10ランドの存在だ。
ギルドランドは基本地形タイプを持っているため、一枚出すだけで同様の色を共有するM10ランドはアンタップインが可能だ。
言うだけではなんなので、構成を考えてみる。

22枚の土地で回るようなデッキとして、三色(白青黒)とする。
手に入るフェッチは《湿地の干潟/Marsh Flats(ZEN)》だ。
これを4枚入れて、白青、青黒、白黒のギルドランドを加える。
更に、デッキ内の色に応じて基本地形を3種4枚。
ここでは、平地2、島1、沼1とする。
これで基本地形タイプを持つのは11枚。
これでも不足であると思うなら、《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》や《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs(ZEN)》や《沸騰する小湖/Scalding Tarn(ZEN)》から適宜加えてもいい。
それでフェッチがトータル6枚とする。
この時点での消費土地数は13枚。
うち、白マナへのアクセスが10枚、青マナへのアクセスが9枚、黒マナへのアクセスが9枚。
ここに、M10ランドを白青、青黒を2種3枚ずつ計6枚ブチ込むと、白マナ13枚、青マナが15枚、黒マナが12枚となる。
これで合計19枚。
残りスロットにはミシュラランドを入れるのもいいだろうし、対抗色フィルターを入れてもっとバランスを取ってもいい。

とまぁ、こういった具合になんとかやっていける。
特に3マナ以下が中心の戦場となる場合、新しく加わったミラディンの多色地形は優秀の一言に尽きる。
マナ構成はともかくとして、要はギルドランドは、1T目に構えたい、使いたいスペルがあればアンタップインすればいいし、でなければタップインすればいい のだ。
2T目以降は、アンタップインにそれほど不自由はしないだろう。

これだけプールが広いと、↑に述べたように色々な手段が取れる。
ただ、個人的にフィルターランドは、不毛の大地やSinkhole、もみ消しの存在から単体で色マナが出せなくなる危険性が高いため、おすすめできない。
その点だけは、留意したほうがいいだろう。


■不毛の大地
最近、とみに値段があがっているため、手に入らず嘆いている方々もおられるだろう。
まぁ、簡単な話、使わないデッキを組めばいい。
不毛の大地を使うデッキというのは、相手のテンポを崩して、早いターンの有利な状況を維持しようというアプローチが多い。
世界のるつぼでループしてハメられることもあるので、その点は注意が必要だろう。

しかし、ちょっと相手の立場になって考えてみて欲しいのだが、テンポを失っているのはこちらだけではなく、相手もなのだ。
不毛の大地で割り続けている限り、相手もマナは伸びていかない。
1T目にナカティルが出て、2T目に不毛の大地で土地を割れば、どうしたって2点アタックに留まるのだ。
なら、こっちも早いターンから場に干渉できるカードを多数詰め込めばいい。
稲妻、終止、同じような軽量クリーチャー、どれも対抗できるだろう。
同じテンポで張り合うなら、あとは互いの構築次第だろうし、そうでないならいつまでも土地を割るのが続くわけではない。
毎ターン土地を置き続けて、長めの序盤を押さえ込んで、あとはアドバンテージカードで押し切るだけだ。

レガシーはテンポの早い環境であることから、アドバンテージのとれるカードのデッキに入っている枚数が少ない。
というより、〝テンポを合わせないと、高マナ域に辿り着くまでに死んでいる〟。
そこを自覚はしておこう。
自覚した上で、叩き潰す準備をしよう。

同じ土俵で、速度で戦うなら、まずは戦いながら有利になるクリーチャーやスペルを選んで詰め込もう。
コンボに勝てない?
だが安心しろ、大会の全部がコンボデッキなわけではない。
大会の六割がコンボデッキ?
なら、サイドボード全部15枚を使ってすり潰せばいい、メインからそこだけに特化すればいい。
一割に負けても、問題はない。
スタンだろーとレガシーだろーと、メタゲームはメタゲーム。

そして地雷デッキがわからん殺しをするのも、MTGだ。

加えて言うなら、不毛の大地のスロット圧迫を無くすことで、その分の土地を使って多色にすることもできる。

例えばだが、EVA GREENから土地破壊要素を抜いて、手札破壊特化にして息切れ防止にジェイスを加えることさえできるだろう。
神ジェイスでなくてもいい、素ジェイスとガラクだって強い。
そもそも、タルモゴイフが高くて買えないのなら、緑を入れる意味はない。
いっそ、青黒ハンデスビートダウンにしてしまうのも手だ。
マーフォーク? ゴブリン?
暗黒の儀式から疫病吐きでもデフォルト搭載しとけ、もふもふ、好きだろ?

既存のレシピを弄っていくうちに、変わるのはよくあることだ。
なぁに、失敗したって構わん。
かえって免疫がつくと思って次に行こう。


■Force of Will
これも最近高くなっているカードで、尚且つこの環境のストッパー。
そして、アドバンテージを失う最有力候補。
いつでも打てるカウンターを手に入れた代償が、これである。

シンプルに言うと、ダメージが1点になった荒廃稲妻を自分から受けている。
(ただし、受けるタイミングが決められるのが重要で大きい)
そう考えると、少しは気が楽になるだろうか。
血編みから続唱されたときめき、覚えてますか?
私は思い出したくもありません。

まぁそんなわけで、環境にあるだけでありがたいカードです。
デッキに是非いれておきたい、という方々はそれはそれで、大正解。
いつでも好きなカードを打ち消せるってすばらしいですよね!(棒読み)

ただ、無いなら無いでそれに順ずるものをデッキにいれればいいのです。
たとえば、誤った指図だったら、それはそれである程度の役割は果たせます。
目くらましもアリでしょう。
1マナであれば、呪文貫きや呪文嵌めがありますし、相手の好きなカードをぶった切るという意味では、強迫やコジレックの審問もいいでしょう。
(思考囲い? たけえよ)

0マナと1マナじゃ大違い! という向きもあるでしょうし、それはそれは大きい違いでしょう。
でも、無いものは無いと割り切って、エアWillを頑張りましょう。
せっかく環境にあるのだから、無いフリをするより有るフリをしたほうがいいです。
とはいえ、三味線にはご注意を。
指の骨を折られても、文句は言えませんよ?

Willがなければ、コンボへの耐性が落ちるのも確かですが、そこは割り切りましょう。
メタゲームです、メタゲーム。
そしてもしコンボが多すぎてやってられなくなったら、今度はコンボをメインからメタったデッキをメタりましょう。

Willのピッチはハンドを1枚損して打つもの。
カウンターさせれば2枚ハンデス。
そう考えると気楽かもしれません。

もっとも、大事な一手を打ち消されないよう、事前にハンデスで確認しておくと良いのは言うまでもありません(チラッ










とまぁ、長々と安価レガシー感想。
次回があるかは不明だよ!
コメに「~~~~がないんですが」と書くとネタにできるかもね!
だいたいそんな感じ

コメント

†JOHNNY†
2011年2月23日1:56

LEDがないんですが…w

にますけ
2011年2月23日19:36

なんか、新規でレガシーに参入しようとしてる自分には本当に励みになります、まるで見透かされてるかのような感じを受けました。
ありがとうございます。


続編に期待なのでタルモについても是非・・・w

Taku
2011年2月23日19:44

考えてたことを全部代弁していただきました。

あまりに的を射た記事に感銘を受けたので、早速リンクさせていただきました!よろしくお願いします!

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